真空ロウ付け
真空ロウ付けについて
- 真空炉を使用してロウ付けをする。
- 真空度 1〜1.0×10-3Pa。
- ロウ材 Niロウ、Agロウ、Cuロウ、活性Agロウ
- 方法 接合面に予め置ロウをして真空炉に装入。
- 処理法 ロウが溶ける直前の温度で母材を予熱後、ロウの溶融温度に加熱。
- 材料 SUS/SUS,SUS/Cu,Cu/Cu,Cu/Hf, その他Pt,INCONEL
真空ロウ付けの特長
- 歪が少なく、精度が良い。
- フラックスを使わないので、汚染がなく、外観が良い。
- 残留フラックスによる腐食の問題がない。
- 複雑な形状の接合や、多数個所の接合が容易である。
- 特殊な材料や異種材料の接合ができる。
- 真空脱ガス作用により接合部に気泡が残りにくい。
- 母材が溶融しないので、再加熱が可能である。
- 再加熱により接合部を離す事ができる。
- 作業環境が良好。
- 後処理の必要がない。
適用分野と応用例
- 半導体関係 冷却ユニット、冷却ジャケット、バッキングプレート、各種ターゲット
(必要機能:気密性、耐圧性、耐食性) - 精密機器関係 液滴リファレンス、気送パイプ --- 測定機器
燃焼室用各種センサー及びカバー --- エンジン燃焼試験用
(必要機能:気密性、耐食性、耐熱性) - 自動車関係 溶接ロボット用電極、排ガス対策用ハニカム
(必要機能:耐食性、高温強度) - 医療機器関係 アダプター(レーザーメス用)(気密性、人体無害)
- 真空機器関係 給排気管、冷却管、電流導入端子(電子顕微鏡部品)
現在開発中のロウ付け技術
- アルミニウム(A6061,A5052)の真空ロウ付け。
- 難接合材(W,Nb等)の接合。
- 活性金属ロウによるアルミナとコバール、パーマロイの接合。